Chikyu Brewing Project Powered By IPA-Honpo
2022年10月に立ち上げたちきゅうブルーイングプロジェクトは "ほぼIPAのボトルショップ"「IPA本舗」のオーナーである伊藤秀樹の個人プロジェクトです。
IPA本舗は、ただ単にIPAを羅列した店舗とは違い、伊藤が長年のテイスティングを基に吟味し、ある時は勘を働かせて、【美味しいビール】だけをセレクトすべく立ち上げた店で、地域の方々のみならず、味の分かる日本中のIPAギークの方々に支持され、今まで数多くのIPAを販売してきました。
その中で特筆すべきは、とあるビールの販売量がとてつもなく多いという事です。アメリカ・カリフォルニア州にある【ニー・ディープ】というブルワリーの、【シムトラ】という名のトリプルIPAは、伊藤が個人的に最も好きな「世界一美味しい」と思っているビールで、2021年5月の創業から半年ちょっとで「シムトラ販売量・日本一」を達成しています。もちろん伊藤の店での売上本数/金額ともにダントツのNo,1ビールになっています。
在庫が250~300種類を常備している中で、1種類だけ驚異的な売上を誇る「シムトラ」は、まさに『IPA本舗の顔』とも言えるビールです。ただ、やはり輸入品である以上、インポーターの輸入のタイミングでしか入手できません。在庫が切れて半年経つことも起きてしまいます。
「いつでもシムトラを飲みたい、売りたい」と考えている伊藤は妙案を思いつきます。『シムトラのようなビールを作ればいい」のです。しかし、醸造設備も醸造免許も醸造技術もありません。
そこで考えたのが「ファントムブルワリー」として立ち上げる、という事。
長年のIPA研究と同時に行ってきた「どうすれば美味しいIPAがつくれるか」という考察を続けてきたこともあり、「ファントムブルワリー」ならばすぐにビールが造れると考えたのです。
通常のファントムブルワリーはレシピは自分でつくりますし、場合によっては醸造所を借り切って自ら醸造しますが、ちきゅうブルーイングプロジェクトはOriginal Gravity、Final Gravityの設定、使用する材料の種類、量、タイミング等の指定をし、醸造をお願いするブルワリーのブルワーと共に知恵を出し合って造るという手法を取ります。
伊藤が過去に飲んだIPAは3000種類以上。そのほとんど全てをテイステングしていたこともあり、その豊富な情報量が伊藤の『強み』となっています。醸造に深く携わらずとも理解できることが「数多く丁寧に分析しながら飲むこと」によって解るということは実際にあると思っていますし、むしろ、数多く飲み比べる事こそが、「自分の思い通りのビール」を造るうえで欠かせない事なのではとも思います。
【味のわかる人】と【美味しいビールを造れる人】が組んだら、その化学反応はいかほどになるでしょうか。
ちきゅうブルーイングプロジェクトは「化学反応」や「地殻変動」を日本のビール界で巻き起こして行きたいと考えています。しかも、わりと真剣に。
【ちきゅうブルーイングプロジェクトの歩み】
2022年10月 ファントムブルワリー「ちきゅうブルーイングプロジェクト」の立ち上げを発表
2022年12月25日 ファーストバッチ「Fossa Magna」をリリース。
2023年2月10日 第2弾「Coriolis Force]、第3弾「Challenger Deep」を同時リリース
2023年3月15日 第4弾「Seven Sisters」、第5弾「Fossa Magna 2.0」を同時リリース
2023年5月25日 第6弾「Thermohaline Circulation」、第7弾「Fossa Magna 2.0」を同時リリース
2023年7月5日 第8弾「Chimborazo」、第9弾「Fossa Magna 2.0」2nd Batch を同時リリース
2023年8月20日 第10弾「Antarctic Convergence」をリリース
2023年9月5日 第11弾「Challenger Deep」2nd Batch をリリース
2023年10月3日 初のIPA以外のビールの第12弾「Pitchstone」、初のヘイジー系のIPAである第13弾「Spaceship Earth」を同時リリース
2023年12月7日 第14弾「Pines’DEMon」、第15弾「Fibonacci Number」を同時リリース
2024年1月10日 第16弾「Columnar Jointing」、第17弾「Pangaea」を同時リリース